【デュエルSS】時間つぶしにデュエルを挑んでみた
むかしむかしあるところに、さる大金持ちの人がいました。
その人は、実際にやるわけでもないのにとあるカードを大金をはたいて買いました。
「ねんがんのブルーアイズを手に入れたぞ!」
しかし、ブルーアイズとの日々は長くは続かなかったのです。
ある日、部屋でいつものとおりブルーアイズを眺めて(・∀・)ニヤニヤしていると、
突然、キャベツ頭の男がやってきてこう言いました。
「  ころしてでも うばいとる
 ニアおどしてでも うばいとる
   じさつされてでも うばいとる」
「な、なにをするきさまー!」
こうして、ブルーアイズはキャベツ頭に盗られてしまいましたとさ。

「…てな感じのお話が私の世界にありまして。」
「へぇ~。ひどい話だZE。」
カードはパック買いの遊戯とカードは箱買いのこなたが仲良く話し込む。
その話に、偶然聞き耳を立てていたカードは店買いの海馬が反応する。
「(どこかで聞いたような話だな…。)」
その海馬に気づいたのか遊戯が声をかける。
「海馬。いつからいたんだ。」
「たまたま通りかかっただけだ。
 お前達のくだらん四方山話に聞き耳を立てていたわけではない。」
「あぁ。状況説明、感謝いたします。」

現在、EDFはかつてない危機に直面していた。
ムスカが生きていただけでなく、ピコ麻呂達を裏切り、
さらに自らの野望のためにラピュタへと向かっていったからである。
魔王への対抗策が眠っているかもしれないラピュタへ、
ムスカが先に乗り込んでしまったら最後、何をしでかすか分からない。
また、魔王もついでにラピュタへ向かっているようだ。
ピコ麻呂ら数名が作戦会議をしている間、他のメンバーは各々待機していた。

「ところで遊戯。それ、デュエルディスク?」
「ああ。そうだぜ。」
「お~、これが噂の…へぇ~。いいなぁ。」
デュエルディスクにやたらと興味を示すこなた。
そこへ遊戯にある考えが浮かぶ。
「泉さん。ひょっとして、デュエルを知ってるのか?」
「おお、もちろん。ここにちゃんとデッキがあるのですよ。」
と、ポケットから取り出したのは一箱のデッキケース。
「まぁ、このデッキは一軍だからあんまり使わないんだけどね~。」
「へぇ、見せてくれよ。どんなデッキを使ってるんだ?」
遊戯もこなたのデッキに興味を示した。
しかし、こなたは首を横に振る。
「ダメダメ。デュエリストはそう簡単にはデッキを明かさないんだよ。」
「ワハハハ!遊戯、キサマよりもデュエリストに向いているかもしれんぞ。」
一連の会話を見ていた海馬が突如口を挟む。
海馬の台詞が癪に障ったのか、遊戯が突然提案をする。
「なら、デュエルしようぜ!まだ作戦会議は長引いてるみたいだしな。」
「おぉ~、いいねぇ。じゃあ、ちょっとこの机使おうか。」
そう言うと、机の上にあるものを片付けようとするこなた。
そこへ、またしても海馬が口を挟む。
「机だと?なまぬるい。
 オレがデュエルディスクを貸してやる。」
「ええ!マジですか社長~?」
「もちろん、このデュエルが終わったら返してもらうがな。」
「いえいえ。充分ですよ、社長。
 いや~、もう私ゃ夢を見てるようだネ。
 あ、だったらこっちを使おうかなぁ…。」
こなたはどこからかデッキを取り出し、使うデッキを選んでいる。

この間、他のメンバーはそれぞれバラバラに時間を過ごしていたため、
誰もこの騒ぎに気づくことはなかったが、唯一騒ぎに気づいた者がいた。
カードは人から借りる魔理沙である。
「なんだなんだ?何かするのか?」
「あ、魔理沙。いやね、遊戯とデュエルをすることになってねぇ。」
「魔理沙もデュエルを見るか?」
魔理沙に気づいた遊戯とこなたが声をかける。
「でゅえる?面白いのか?」
「オレの人生の全てはデュエルのためにあったと言うわけだ。」
「え?マジで?」
「いやいや~、そんな人間いるわけないって。」
「ふぅん。所詮、女にデュエルの美学を理解することはできまい。
 そうだな、遊戯。」
「あ…ああ。」
賛同するはずと思っていた遊戯はどこか歯切れが悪い。
海馬にいきなり話を振られたせいだろうか。
「まぁいい。デュエルディスクを使うならここは狭すぎる。屋上に行くぞ。」
と、屋上へ向かう海馬。
しかし、今は大事な作戦会議中。屋上を勝手に使ってもいいものだろうか。
「あいつ、ホント勝手だよな~。」
「まぁ、ソリッドビジョンはかなり派手だからな。
 野外でないとふいんき←これが変換できないが出ないぜ。」
「な~に、どうせ4000でやるんでしょ。すぐ終わるって。」
「だといいんだけどなぁ~。」
遊戯とこなたは屋上へ行く気マンマンである。
が、魔理沙はオンナの勘というものだろうか、何か嫌な予感がしていた。

屋上。
当たり前だが人気はなく、空は青空が澄み渡り、
デュエルにはもってこいの天気である。
「さぁ、デュエルを始めるがいい!」
「始めようぜ、泉さん!全力でかかってきな!」
「よっしゃー!いっちょ、派手にやってみよーか!」
「ゆっくりしていってね!!!」
「両者とも、激しく火花を散らし、デュエリストとしての力を存分に振るうがいい!
 デュエル開始!」

こなた LP4000
 VS
遊戯 LP4000

(=ω=.)「私が先攻取るよ。ドロー。
 う~ん…これはいきなり使えと言っているのだろうか…。」
遊戯「どうした?泉さんのターンだぜ。」
(=ω=.)「う~ん、いいや。手札抹殺を発動!
 お互いに手札を全て捨てて、捨てた枚数引きなおし~。」
遊戯「フ…。後悔するかもしれないぜ。」

こなた:ワイト、ワイト、ゴブリンゾンビ、馬頭鬼、強制転移
遊戯:バスター・ブレイダー、融合解除、増殖、ブラック・マジシャン、暗黒魔族ギルファー・デーモン

(=ω=.)「(おお。よしよし。これはいい手札になってきたよ。)
 モンスターをセットしてターンエンド。」
 こなた モ1枚、伏せ0枚、手札4枚 LP4000

遊戯「オレのターン、ドロー!
 クィーンズ・ナイトを召喚!
 バトルフェイズ!伏せカードを攻撃するぜ!」
(=ω=.)「ふふん。ピラミッド・タートルですぜ旦那。」

 クィーンズ・ナイト ATK1500 × ピラミッド・タートル DEF1400(破壊)

(=ω=.)「ピラミッド・タートルは戦闘によって墓地に送られた時、
 デッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。
 私が特殊召喚するのは…これだー!」
遊戯「何!あれは…。」

海馬「ワイトだと…!あれこそは、正真正銘の雑魚モンスター。
 守備表示で壁にする以外に何の使い道があるのだ…。」
魔理沙「見事なホネだな。ほねほね。」
(=ω=.)「あなたのほね、わたしのほね。」
魔理沙「ほね ほね ほね。」

(=ω=.)「まぁ、まずは軽くこの程度のデッキでやろうかな~と思ったわけですよ。」
遊戯「どんなモンスターを出すかと思ったが…少し拍子抜けしたぜ。」
(=ω=.)「とか言って、ホントはビビってたんじゃないの~?」
遊戯「別にビビってなんかいないぜ。カードを1枚セットしてターンを終了する。
 (確かにワイトは雑魚モンスター…。だが、油断は禁物だぜ。)」
遊戯 モ1枚、伏せ1枚、手札4枚 LP4000
こなた モ1枚、伏せ0枚、手札4枚 LP4000

(=ω=.)「さて、こっちからも仕掛けるか。ドロー。
 終末の騎士を召喚。このカードが召喚、特殊召喚された時、デッキの闇属性モンスターを1体墓地に送る。
 ワイトキングを墓地に送るよ。」
遊戯「(デッキのモンスターを墓地に送る効果…。
 どうやら、あっちも自分の戦術の準備を着々と進めているようだな。)」
(=ω=.)「さてと…。カードを1枚伏せてターンエンド。」
こなた モ2枚、伏せ1枚、手札3枚 LP4000
遊戯 モ1枚、伏せ1枚、手札4枚 LP4000

遊戯「オレのターン、ドロー!
 キングス・ナイトを召喚!」
(=ω=.)「お。これは絵札の三銃士フラグ?」
遊戯「ああ。クィーンズ・ナイトが存在する時にキングス・ナイトの召喚に成功した時、
 デッキからジャックス・ナイトを1体特殊召喚する!
 こい!ジャックス・ナイト!」
(=ω=.)「おお~、すごい。ここまで鮮やかに決める人は初めて見たよ。」
遊戯「バトルフェイズ!クィーンズ・ナイトでワイトを攻撃!」

 クィーンズ・ナイト ATK1500 × ワイト DEF200(破壊)

遊戯「さらにジャックス・ナイトで終末の騎士を攻撃!」

 ジャックス・ナイト ATK1900 × 終末の騎士 ATK1400(破壊)
 こなた LP4000→3500

遊戯「いまだ!キングス・ナイトでダイレクトアタック!」
(=ω=.)「おっと、そうはい神崎。速攻魔法、月の書を発動!」
遊戯「何!」
(=ω=.)「月の書の効果でキングス・ナイトを裏守備表示に変更!
 おじいさん、すいませんがそこで寝ててくださいな。」
遊戯「ま、そんなことだろうと思ったぜ。リバース・カードを1枚セットし、ターンエンド。」
遊戯 モ3枚、伏せ2枚、手札3枚 LP4000
こなた モ0枚、伏せ0枚、手札3枚 LP3500

(=ω=.)「私のターン、ドロー。
 モンスターをセットして、カードをセットしてターン終了。」
こなた モ1枚、伏せ1枚、手札2枚 LP3500
遊戯 モ3枚、伏せ2枚、手札3枚 LP4000

遊戯「どうした、攻めないのか?」
(=ω=.)「まま。慌てない慌てない。
 ま、このモンスターを倒すことは不可能だから。」
遊戯「どんなモンスターだろうと、モンスターである限り倒すことはできるぜ。」
(=ω=.)「フフフ…。そう思っていた時期が私にもありましたよ。
 攻撃してみてのお楽しみ~。」
遊戯「ならオレのターンに入らせてもらうぜ。ドロー!
 オレの場には今、3体のモンスターが揃っている!準備は整ったぜ!」
(=ω=.)「おぉ~?これはひょっとして大物モンスター召喚の予感?」
遊戯「俺は絵札の三銃士を生け贄に捧げる!」

魔理沙「な、なんだ、このふいんき←今これが変換されたは?
 今にも雷が降ってきそうなんだぜ。」
海馬「来たか…!遊戯の持つ神!」

遊戯「降臨せよ!オシリスの天空竜!」
(=ω=.)「おおおおおおおおおおおおおおおおおお」
魔理沙「大おお大尾お大おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
海馬「これが神のカード…。ふつくしい…。」

遊戯「オシリスの攻撃力は俺の手札の枚数×1000ポイントになる。
 オレの手札は3枚!よってオシリスの攻撃力は3000ポイント!
 バトルフェイズ!オシリスの天空竜で伏せモンスターを攻撃するぜ!
 超電導波サンダー・フォース!」
(=ω=.)「ん~。残念だったね、遊戯クン。」

 オシリスの天空竜 ATK3000 × 魂を削る死霊 DEF200

遊戯「何!オシリスの攻撃を受けても破壊されないだと?!」
(=ω=.)「魂を削る死霊はね、戦闘で殴られても破壊することができないんだZE☆」
遊戯「フ…甘いな。オシリスの攻撃は“魔法攻撃”としても…」
(=ω=.)「いやいやいやいや。俺ルールを持ち込まんでください。」
遊戯「(あの死霊は厄介だぜ…。今は対策カードが来るまで待つしかない。)
 オレはこれでターンエンドだ。」
遊戯 モ1枚、伏せ2枚、手札3枚 LP4000
こなた モ1枚、伏せ1枚、手札2枚 LP3500

(=ω=.)「さぁ、始まるザマスよ。私のターン、ドロー。
 遊戯クン。確かさっき、こう言ったね。
 『どんなモンスターだろうと、モンスターである限り倒すことはできる』って。」
遊戯「ああ。」
(=ω=.)「じゃあ倒されてもらおうかね。
 墓地の馬頭鬼の効果を発動!
 このカードを除外することで墓地のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する!
 かもーん、ゴブリンゾンビ!守備表示!」
遊戯「蘇生カードか…。だが、そううまくいくかな?」
(=ω=.)「な、なにぃ!?」
遊戯「モンスターを特殊召喚したことにより、オシリスの第2の口が開くぜ!
 召雷弾!」
(=ω=.)「おお!やばいかも!?」
遊戯「相手がモンスターを召喚、特殊召喚した時、攻撃表示なら攻撃力を、守備表示なら守備力に
 2000ポイントのダメージを与える!そして0になった場合は破壊される!
 ゴブリンゾンビの守備力は1050!よって召雷弾で破壊されるぜ!」
(=ω=.)「あちゃ~、ゴブゾンが…ってのも計算のうちですよ。
 ゴブリンゾンビが墓地に送られた時、デッキから守備力1200以下のモンスターを手札に加える。
 ワイトキングを手札に加えるよ。」
遊戯「だが、せっかくの蘇生の機会が無駄に終わったぜ。」
(=ω=.)「無駄?いえいえ。これも戦略のうちなんだぜ。
 ワイトキング…いや、教祖様を召喚!」
遊戯「ワイトキング…?」

海馬「ワイトキング!その手があったか。」
魔理沙「またホネか。だれのほね?」
(=ω=.)「これはね、あなたのほね。わたしのほね。」
魔理沙「ほね ほね ほね。」

(=ω=.)「教祖様の攻撃力は墓地の『ワイト』、『ワイトキング』の数×1000ポイント。
 私の墓地にはワイトが3体、ワイトキングが1体。合計4000ポイント!」
遊戯「なるほど。そいつを狙っていたのか。
 だが、オシリスの効果発動!召雷弾!」
(=ω=.)「ぅわっち!…これで2000ポイントか。」
遊戯「オシリスの3000には1000ポイント及ばないぜ!」
(=ω=.)「そこでまた墓地を肥やすわけですよ。
 手札からおろかな埋葬発動!デッキからワイト夫人を墓地に送るよ~ん。」
遊戯「ワイト夫人だと?」
(=ω=.)「実は教祖様は妻帯者だったのだよ。
 だからワイト夫人も『ワイト』として数える。つまり攻撃力は3000ポイント!」
遊戯「オシリスと並んだ!?」
(=ω=.)「いえす。
 バトルフェイズ!いけぃ!教祖様!」
遊戯「フフ…焦るなよ。罠発動、六芒星(ろくぼうせい)の呪縛!」
(=ω=.)「おお?!」
遊戯「この呪縛が存在する限り、ワイトキングの攻撃は封じられるぜ!」
(=ω=.)「で、次のターンにオシリスの攻撃力は4000になると。」
遊戯「そういうことだ。」
(=ω=.)「ふ~ん。じゃ、リバース・カードを1枚セットしてターンエンド。」
こなた モ2枚、伏せ2枚、手札1枚 LP3500
遊戯 モ1枚、伏せ1枚、罠1枚、手札3枚 LP4000

海馬「ふぅん。神のカードを召喚し、一気に場を制圧したか。」
魔理沙「そうなの?じゃあ、こなたは今やけくそでデュエルしてるのか。」
海馬「まぁ、泉こなたの悪あがきを見せてもらおう。」
(=ω=.)「ちょっと待ってくださいよ、ギャラリーさん。
 誰がやけくそ?誰が悪あがき?ま、期待してなさい。」

遊戯「オレのターン、ドロー!これでオシリスの攻撃力は4000ポイント!
 いくぜ、バトルフェイズ!
 ワイトキングを攻撃!サンダー・フォース!」
(=ω=.)「よく臆せず攻撃するネェ。」
遊戯「ああ。オシリスには上級呪文、または神の効果以外の
 魔法・罠・モンスターの効果は通用しないからな。」
(=ω=.)「じゃあ、手札の枚数には気をつけた方がいいよ~?オシリスの攻撃力に関わるから。
 罠発動、ダスト・シュゥートッ!」
遊戯「何!ダスト・シュートだと?!」
(=ω=.)「このカードは相手が4枚の手札を持っている時に発動できるカード。
 さぁ、手札をみせてごらん。」
遊戯「くっ…。嫌な予感はしたが…。」

 遊戯の手札:ブラック・マジシャン・ガール、洗脳-ブレインコントロール-、
         連鎖破壊、翻弄するエルフの剣士

(=ω=.)「こ、これは!」
遊戯「どうした?」
(=ω=.)「(これは…これは!憧れのアレを拝める最大のチャーンス!!)」
遊戯「……いつまでオレの手札を見てるんだ?」
(=ω=.)「あ、ゴメンゴメン。え~、モンスターカードを1枚デッキに戻しマース。
 エルフの剣士さん、さようなら。」
遊戯「くっ…。」
こなた「さて、これでオシリスの攻撃力は3000ポイント。
 教祖様と神様は相打ちに決定。」

 オシリスの天空竜 ATK3000(破壊) × ワイトキング ATK3000(破壊)

遊戯「お、オシリス……ッ!」

海馬「なんだと……ッ!神が…あんな低級モンスターに負けるなど…!」
魔理沙「あ、晴れた。」
海馬「うるさいぞ馬の骨が!黙っていろ!」
魔理沙「何でそこまで言われなきゃならないの?(´;ω;`)」

(=ω=.)「だけど、教祖様はこんなモンじゃやられないよ~。
 教祖様が戦闘で破壊された時、墓地の『ワイト』、『ワイトキング』を除外することで蘇生する。
 墓地からワイト1体を除外してかむば~っく、教祖様!」
遊戯「つまり、オシリスは犬死にか…。」
(=ω=.)「さぁさぁ。メインフェイズ2に何をするかな?」
遊戯「(何か罠が待っている気がするが…ここは勝負に出なければ負けるぜ。)
 …オレはライフを800ポイント支払い、洗脳-ブレインコントロール-を発動!
 ワイトキングのコントロールを得るぜ!」
 遊戯 LP4000→3200

(=ω=.)「おお!ということは…。」
遊戯「ワイトキングを生け贄に、ブラック・マジシャン・ガールを召喚!」
(=ω=.)「きたあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!
 ブ、ブラック・マジシャン・ガ、ガ、ガールウウゥゥゥゥ~~~!」
遊戯「叫びすぎだぜ……。」
(=ω=.)「はっ。し、失礼……。」
遊戯「ブラック・マジシャン・ガールの攻撃力は、
 互いの墓地のブラック・マジシャン1体につき300ポイントアップする。
 墓地にはブラック・マジシャンが1体。よってブラック・マジシャン・ガールの攻撃力は2300。
 オレはリバース・カードを1枚セットしてターンエンドだ。」
遊戯 モ1枚、伏せ2枚、手札0枚 LP3200
こなた モ2枚、伏せ0枚、手札1枚 LP3500

魔理沙「なんか私の大人バージョンみたいな魔法少女が出てきたな。」
海馬「フン。」
魔理沙「ん?今、笑った?鼻で笑ったろ?」
海馬「神がやられたとは言え、周到に次の戦術を用意するとはな。
 だが、2300ぽっちのブラック・マジシャン・ガールでどこまで凌げるか…。
 全ては相手の出方次第か。」
魔理沙「ねぇ、聞いてる?人の話聞いてる?(´;ω;`)」

(=ω=.)「いや~しかし、ブラック・マジシャン・ガールはいいね~。
 萌えを感じるね~。」
BMG「フフッ♪」
遊戯「泉さんのターンだぜ。」
(=ω=.)「あ、そうだった。ドロー!
 ここでリバース・カードを発動!エンジェル・リフト!
 こいつは、レベル2以下のモンスター1体を特殊召喚するカード。」
遊戯「レベル2以下?ワイトでも出すのか?」
(=ω=.)「ノンノン。私が出すのはもちろん、教祖様。
 なぜなら教祖様のレベルは1だからです。
 蘇れ、教祖様!」
遊戯「く……。
 一度はオレが追い込んだはずなのに…いつの間にか逆転されている!」
(=ω=.)「そういうもんだよ、デュエルってのは。
 え~、願いましては墓地のワイトが2体、ワイトキングが1体、夫人が1体。
 よって攻撃力4000ポイント!
 さらにゴブリンゾンビを召喚!魂を削る死霊を攻撃表示に変更!
 バトルフェイズ!ちょっともったいないけど…教祖様のこうげきー!」

 ワイトキングATK4000 × ブラック・マジシャン・ガール ATK2300(破壊)
 遊戯 LP3200→1500

遊戯「くぅ…!」
(=ω=.)「続いて、死霊の攻撃ー!」

 魂を削る死霊 ATK300 ダイレクトアタック
 遊戯 LP1500→1200

遊戯「ぐぁ……っ!」
(=ω=.)「まぁ、死霊の効果で手札を1枚捨ててもらうんだけど、必要ないね。
 さぁ、ゴブリンゾンビの攻撃!ゴブリンバットー!」

魔理沙「ウーレンカイナー!」

 ゴブリンゾンビ ATK1100 ダイレクトアタック
 遊戯 LP1200→100

遊戯「がはぁっ!」
(=ω=.)「おっと、鉄壁か。じゃ、ゴブリンゾンビの効果発動。
 デッキの一番上のカードを1枚捨ててね。」
遊戯「くっ…。」

 捨てたカード:カース・オブ・ドラゴン

(=ω=.)「さぁ、これでターンエンド。」
こなた モ3枚、伏せ0枚、罠1枚、手札1枚 LP3500
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、手札0枚 LP100

遊戯「オレのライフは100。場にモンスターはなく、手札もない。
 だが、オレはこのデッキを信じる……。
 オレのターン、ドロー!」
(=ω=.)「いやぁ~。
 さすがのUGIでもこの状況を覆すのは……って、なんじゃこりゃあ!」
遊戯「魔法カード、光の護封剣を発動したぜ。
 これで泉さんは3ターンの間攻撃を封じられる。」
(=ω=.)「いや~、なんという引きの強さ。」
遊戯「これでターンエンドだ。」
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、魔法1枚、手札0枚 LP100
こなた モ3枚、伏せ0枚、罠1枚、手札1枚 LP3500

海馬「遊戯め、この土壇場で光の護封剣を引くとはな……。だが、いつまで持つか。」
魔理沙「あの剣が消えたら……?」
海馬「それはすなわち、遊戯の敗北を意味する。」

(=ω=.)「サイクロン来いサイクロン来い~…ドロー。
 あちゃぁ~。カードを1枚セットして、死霊とゾンビを守備表示にしてターンエンド。
 護封剣の解除まであと2ターンか。」
こなた モ3枚、伏せ1枚、罠1枚、手札1枚 LP3500
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、魔法1枚、手札0枚 LP100

遊戯「オレのターン、ドロー!
 ……くっ、ターンエンド。」
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、魔法1枚、手札1枚 LP100
こなた モ3枚、伏せ1枚、罠1枚、手札1枚 LP3500

遊戯「(まずいぜ。このままでは光の護封剣が消えた瞬間、
 オレのライフは0にされてしまう…。)」
(=ω=.)「私のターン、ドロー。
 まだサイクロン出ないな。ターンエンド。
 あと1ターンだよ~。」
こなた モ3枚、伏せ1枚、罠1枚、手札2枚 LP3500
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、魔法1枚、手札1枚 LP100

遊戯「持ちこたえてくれ…光の護封剣。ドロー!
 …ターンエンド。」
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、魔法1枚、手札2枚 LP100
こなた モ3枚、伏せ1枚、罠1枚、手札2枚 LP3500

海馬「ここまで何のアクションも起こさないとは…。」
魔理沙「あれ?ひょっとして負けるんじゃね?」
海馬「キサマは黙って見ていろ、馬の骨!」
魔理沙「ひぇっ!…って、馬の骨ってなんなんだよ(´;ω;`)」
海馬「(遊戯。キサマはオレが唯一認めたデュエリスト。
 だがこんなところでブザマに敗北するようなら、オレはキサマを買いかぶっていたようだ。
 さあどうする、遊戯!)」

(=ω=.)「そろそろここで決めたいねぇ。ドロー!
 う~ん…これをセットしてターンエンド。」
こなた モ3枚、伏せ2枚、罠1枚、手札2枚 LP3500
遊戯 モ0枚、伏せ2枚、手札2枚 LP100

(=ω=.)「さて、これで光の護封剣が消えたわけだけど、どうする?
 サレンダーしますかぃ?」
遊戯「フ…。誰に言ってるんだ?オレはサレンダーはしないぜ。
(=ω=.)「ほほぅ…。どこからそんな自信が出てくるんだろうねぇ。」
遊戯「自信?少し違うな。オレはただ、信じているだけさ。
 オレ達が組んだこのデッキをな。」
(=ω=.)「たち?」
遊戯「そして、これがきっとオレの最後のドローフェイズになる…。
 オレのターン、ドロー!」

(=ω=.)「…いや、悪いけど無理だって。」
遊戯「フフ…その台詞はこのターンを終えてから言ってもらうぜ。
 勝利への道はいま、つながったぜ!
 オレは手札からクリボーを召喚!」
(=ω=.)「ほわぁ?!なぜそんな雑魚モンスターを…。」
遊戯「泉さんのワイトもただの雑魚じゃなかった。それはこのクリボーも同じさ。
 いくぜ!オレは罠カード、連鎖破壊を発動!」
(=ω=.)「連鎖破壊?そんなマイナーカードを…。」
遊戯「こいつは攻撃力2000以下のモンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚された時発動し、
 手札とデッキから同名カードを全て破壊するカード。
 オレはクリボーをデッキから2体破壊するぜ!」
(=ω=.)「えええええ!?」
遊戯「さらに、伏せていた速攻魔法、機雷化を発動!
 場のクリボーを全て破壊し、破壊した枚数だけ相手のカードを破壊できる。
 オレのフィールドのクリボーを破壊し、魂を削る死霊を破壊するぜ!」
(=ω=.)「うおっと!ちょっとマズイかも…。」
遊戯「俺はさらに、終わりの始まりを発動する!」
(=ω=.)「ちょ、ちょっと待って!それは闇属性モンスターが7体以上いないと…。」
遊戯「いや、ちゃんといるぜ。」

 墓地:クリボー×3、ブラック・マジシャン、暗黒魔族ギルファー・デーモン、
     ブラック・マジシャン・ガール、カース・オブ・ドラゴン

(=ω=.)「お、おおぉぉぉ……。
 遊戯のヤツ、そこまで考えて…。」
遊戯「オレはクリボー3体と暗黒魔族ギルファー・デーモン、カース・オブ・ドラゴンを除外し、
 デッキから3枚ドロー!」
(=ω=.)「これは…本格的にマズイかも。」
遊戯「オレは待っていたのさ!この瞬間を!
 手札から魔法カード、死者蘇生を発動!
 蘇れ、ブラック・マジシャン!」
(=ω=.)「今度はブラック・マジシャンだ~~!」
遊戯「さらに手札から黒・魔・導(ブラック・マジック)を発動!
 相手フィールド上の全ての魔法・罠カードを破壊するぜ!」
BM「ハアアァァッ!」

魔理沙「おおっ!マスタースパークか?!」
海馬「ふぅん。キサマのぬるい砲撃と一緒にするな。」
魔理沙「ぬくっ。イチイチ癪に障る言い方するヤツだな…。」
海馬「だが、キサマにオレのブルーアイズを超える砲撃はできまい。ワハハハハ!」
魔理沙「くぅ~…燃費が最悪で対象が1体のクセに~!」
海馬「茶々を入れる必要はない。黙って見ていろ、馬の骨が。」
魔理沙「そろそろ泣いていい?(´;ω;`)」

(=ω=.)「ちょ、ちょっと待ったぁ!黒・魔・導にチェーンして収縮を発動!
 これでブラック・マジシャンの攻撃力を半減!」
遊戯「く……。だが、黒・魔・導は止まらないぜ!
 いけ、ブラック・マジシャン!ブラック・マジック!!」
BM「ハァッ!」
(=ω=.)「あ~…リミット・リバースも伏せてたのに。」
遊戯「これで収縮、伏せカード、エンジェル・リフトは破壊され、ワイトキングは消滅。
 このターンでオレは決着をつける!
 バトルフェイズ!
 ブラック・マジシャンの攻撃!魔導波!」

 ブラック・マジシャン ATK1250 × ゴブリンゾンビ DEF1050(破壊)

(=ω=.)「くぅ…ゴブリンゾンビの効果!ゾンビ・マスターを手札に加える。
 さて、これでようやく私のターンが…。」
遊戯「フフ…そいつはどうかな?」
(=ω=.)「ヒョ?」
遊戯「さっき言ったばかりだぜ。
 オレはこのターンで決着をつける!」
(=ω=.)「な、な~に言ってんだよ~。
 お前のモンスターはもう攻撃を終了したじゃないか。」
遊戯「速攻魔法発動、狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)!」
(=ω=.)「バーサーカー・ソウル?」
遊戯「手札を全て捨て、効果発動!」

 捨てたカード:光と闇の洗礼

遊戯「こいつは…」
(=ω=.)「いや、もう何度も聞いてるから。」
遊戯「さぁいくぜ!まず1枚目ドロー!モンスターカード、翻弄するエルフの剣士!
 2枚目!モンスターカード、幻獣王ガゼル!
 3枚目!モンスターカード、バフォメット!
 4枚目!魔法カード、融合!この中で3枚のモンスターカードを墓地に捨てる。
 よってこのターン、ブラック・マジシャンは3回の追加攻撃ができるぜ!」
(=ω=.)「ひぇぇ~!」
遊戯「貴様の闇を切り裂く!
 いくぜ!ブラック・マジシャンの追加攻撃!魔連弾!」
BM「ハァァァッ!」

 ブラック・マジシャン ATK1250 ダイレクトアタック
 こなた LP3500→2250→1000→0

(=ω=.)「ぎょえええぇぇぇぇ!
 ま、参りました~。」
遊戯「オレの勝ちだぜ、泉さん。」

デュエルが終わり、海馬が二人の健闘を称えている(つもり)。
「なかなか悪くない茶番だった。
 まぁ、当然の結果だったがな。」
「相変わらずだな、海馬。」
「あれれ~?社長、私の活躍見てた?けっこういい線行ってたジャン?」
「ふぅん。まだまだ青いな。」
「いえいえ。青いのは髪だけで充分だよ。」
海馬の嫌味を軽くあしらうこなた。
「よかろう。キサマのデュエリストとしての姿…アホゲとして認めてやる。」
「それは喜ぶべきなんですか…?」
表面上は仲が悪そうに見えるが、海馬が素直でないだけで、
なかなかの腕前だと言いたいことは、こなたにも分かっていることだろう。
「ところで私、ずっと海馬にいじめられてただけだった気がするんだけど…。」
「そうだったのか。
 海馬、あんまり女を泣かすのはよくないぜ。」
「ほねほね連呼する輩、女などとは呼ばん。
 馬の骨で充分だ。」
「ただ、ノリでほねほね言ってただけなのに(´;ω;`)」
海馬の、心が張り裂けそうな暴言の連発に心を痛める魔理沙。
「まま。社長もいじめてやろうと思ってやったわけじゃないって。」
今にも泣きそうな魔理沙を慰めるこなた。

とそこへ、闖入者が現れる。
「アンタ達っ!そんなとこで何してるの!!」
突然現れたアリスの声が、屋外だというのにキンキン響く。
「あ、アリス!どうしたんだよ?」
「作戦会議が終わったのよ!
 それなのに四人ともどっか行っちゃうんだから…。
 いい?早く来なさい!今は緊急事態ってこと、忘れないでよね!」
「す、すみませ~ん。」
「すまないぜ…みんなには謝る。」
「これは……なんという威圧感、なんという大声、なんという形相。
 まさか、コイツはオレも知らぬ新たなモンス…」
「ワケ分からないこと言ってないで、さっさと行きなさい!!」
アリスがあまりにも大声で、しかも早口でまくし立てるのでさすがの海馬もひるんでしまったようだ。
急いで、屋上を出る遊戯、こなた、海馬。
「ホラ!魔理沙!何ボーっとしてんの!」
「ゆ、ゆっくり…」
「してる暇ないって言ったでしょっ!!」
「わ、わりぃ!すぐ行くって!」
「ひょっとして、言い訳とか考えてるわけ?
 まさか、巻き込まれた~とか、関係ないとか言い出さないでよね!
 その場にいた時点でアンタも同罪なんだからっ!」
「なんで、今日はこんなに怒られなきゃならないの?(´;ω;`)」
連続する理不尽な出来事にさすがにしょぼくれてしまった魔理沙。
待ってられないとアリスは先に屋上を後にしてしまった。

「でも…いいなぁ。カッコイイなぁ……。」
魔理沙は一人、先ほどの息詰まるデュエルを思い出していた。
モンスターの圧倒的な存在感。
目で追う暇のないめまぐるしい展開。波乱の前の静けさ。
そして、二人のまなざし。
海馬にいじめられながらも、それだけは強く魔理沙の心に残っていた。
「……私も、やってみよう、かな?」
二人の闘う姿に、デュエルへのほのかな憧れを抱いた魔理沙であった。







<デッキ解説>
今回も無駄に長くなってしまった…。
wikiのキャラクター紹介等と違っている気がしないでもないですが、寛大な気持ちでお許しを…。
どうでもいい人はさっと飛ばしておkです。

遊戯のデッキ
ご存知【ブラック・マジシャン】だが、種族属性がバラバラなので構成は【スタンダード】に近い。
演出上、オシリスの天空竜を投入させているため、絵札の三銃士も入っている。
オシリスを始めとする神のカードはDSなどでのゲームの設定がメジャーになっているものの、
敢えて原作効果にすることで神としての威厳を見せ、デュエルを盛り上げた。
しかしながら、死霊に攻撃を止められ、ワイトキングと相打ちで終わり自己再生されるなど、
結局、醜態を見せただけで終わってしまった。オシリスの攻撃は魔法攻撃(笑)
単体のカードがまちまちな上にモンスターがたいした効果を持たないため制圧力こそ低いものの、
ピンポイントの対策カードやコンボなどを利用した奇襲がメインとなっており、
主人公らしい「逆転」を意識したデッキ構成と言える。
しかし、使う状況がピンポイントなカードや劣化カードが多く、コンボのために手札が多く必要だったり、
除去カードが少ない上に上級モンスターが多いため、
常人が使えばもちろん手札事故を起こし、下手を踏めば何も出来ずに負けてしまうこともある。
その分、その時々の状況でキーカードを引けた時の喜びもひとしおであり、
遊戯デッキを使う醍醐味でもある。
より実戦的に遊戯の雰囲気を味わいたいなら、
よく使われるカード(主に制限カード)を1枚ずつ入れたデッキを使ってみるとよい。
普通に闘うことができるし、要所々々でキーカードを引く快感も味わえる。
さらに自分のお気に入りカードとサポートカードを入れれば万全だ。
収縮を使われたブラック・マジシャンがいつもと違う技を使っているが、
これは「過去の記憶編」のマハードが使った技である。
ブラック・マジシャンが収縮された様子をどうすればカッコよく演出できるかを考えた末の苦肉の策である。
なお、クリボーを実際に3枚積んでいるという事実はないが
演出上のものとして理解していただきたい。

【ブラック・マジシャン】と呼べるデッキ構成のデュエリストは遊戯よりもむしろパンドラである。
遊戯のデッキは特に統一性はなく、ブラック・マジシャンはあくまでも切り札なのだが、
パンドラのデッキは完全にブラック・マジシャンの召喚、もしくはサポートに徹している。
パンドラとのデュエルで遊戯にも学んだものがあったのか、後のデュエルで
千本(サウザンド)ナイフ、黒魔術のカーテン、黒魔族復活の棺などが登場している。
しかしそれほどのブラック・マジシャンマニアが、
ミュージカルの主役にもなったブラック・マジシャン・ガールを知らなかったとは何事か。
と言っても、そのミュージカルはDMを基にした作品だっただけで、
ガールはカード化していない、もしくは限定カードだったために知らなかったのかもしれない。
というか、そもそもミュージカルはアニメの後付設定などなど、理由は色々と考えられる。
余談だが、未来(GXの世界)では千本ナイフをセンボンナイフと読むらしい。

これまた余談だが、遊戯のブラック・マジシャン召喚時の「オレは待っていたのさ!この瞬間を!」と
ダイレクトアタック時の台詞「貴様の闇を切り裂く!」はWC2008で使われている台詞である。
遊戯はこの台詞と共に、プレイヤー(タッグなら相手)にダイレクトアタックをお見舞いする。
WC2008の動画もニコニコにあるので興味のある人は探してみるとよい。


こなたのデッキ
玄人プレイヤーの腕の見せ所である【ワイト】。
ワイトは原作での活躍は“ミノタウロスに握りつぶされただけ”であるにもかかわらず、
遊戯王OCGでは非常に有名な雑魚モンスターであり、
テキストの「数が集まると大変」という一文のシュールさも相まってよくネタにされる。
その人気ぶりをコナミも知ったのか、
その人気にあやかって作られた切り札的存在がワイトキング。
間接的ながらテキストに沿った効果を持っており、
【ワイト】にもようやく日の目を浴びる日がやってきた。
闇属性アンデット族と比較的、種族属性に恵まれているものの、
それでも実戦用には程遠いため、ワイトキングを「教祖」などと崇めたりして
自他共に楽しめるネタ、あるいはファンデッキとしての地位を確立した……はずだった。
ところが、昨今はアンデット族へのテコ入れが入り、アンデット族が復権し始めた。
さらに、闇属性へのテコ入れやワイト夫人なる新たなワイトキングの強化カードが入ってきたため、
もはやネタと呼ぶには惜しい存在となってしまった。
手札に来たワイトはゾンビ・マスターなどの手札コストにしてしまえる上に、
低レベル低攻撃力アンデット族ゆえに蘇生カードが大量に存在するため、捨て蘇生も容易。
以前は墓地肥やしのために高等儀式術などに頼らなければならなかったのでコンボ性が強かったが、
今ではワイト以外でもそれなりに戦える上に墓地肥やし用のカードも増えたため構築難易度が下がり、
その結果、ファンデッキの中でも比較的強い方の位置づけとなった。
その活躍ぶりは…今回の物語を見ていただければ分かるとおりである。
オシリスと相打ち(しかし自己再生したため実質的には除去に成功)になり、
そのまま遊戯を後一歩のところまで追い詰めてしまった。
ネタから始まった【ワイト】もいまや実力派デッキ。これからも【ワイト】の動向からは目が離せない。


最後まで読んでくれてありがとう(´^ω^`)ノシ
NK
2008年06月05日(木) 01時58分09秒 公開
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■作者からのメッセージ
前回はたくさんの感想とGJをありがとうございました。
感想はよくてひとつくらいか、削除依頼だろうと思っていたので…。
素晴らしい絵とネタを投稿してくださったねこさんからもGJと言われ、とても感激しています(TT)
ということで調子に乗って第2弾です。
遊戯、お誕生日おめでとう!ニコニコ編以前なのでAIBOは出せなかったのが残念(つД`)
今回は元ネタなし。完全オリジナルです。
せっかくのオリジナル、しかもこなたが出てくるのでネタをふんだんに盛り込んでいます。
会話だけは前回だけにするつもりだったのですが、面倒だったし、長くなるので結局使いました。
それでも無駄に長くてすみません。遊戯王の小説は長くなってしまいがちなのです。
30KBもの重さになってしまいました。解説を抜けば4KBくらいは削れるのですが、
前回の通り解説がほしい人がいるかもしれないし、
いらなければ飛ばせばいいんじゃないかな~と生意気なことを考えております。

wiki内でネタキャラと化しつつある遊戯をできる限りカッコよくしてみました。
というか、自分が遊戯を書くとどうしてもカッコよくしてしまう…崩せない。
他のキャラはガンガン崩せるのに(海馬や魔理沙みたいにねw)。
今回使ったバーサーカー・ソウルはニコニコRPGでの実際の性能を忠実に再現しています。
まぁ、せっかくのデュエルなんだから殺伐とするよりも楽しくないとね!
ところでワイトキングって教祖様って呼ぶよね?少なくとも知り合いにはいる!

この作品の感想をお寄せください。
事故りやすいデッキで毎度毎度逆転勝利を収める王様のドロー力は最早デュエルの神様に愛されているとしか思えないwww
こなたデッキもネタと実用性が絶妙な非常に「らしい」構成なのが面白い!
50 オレオレ☆詐欺 ■2009-01-10 02:33:48 114.48.151.8
おおお、デュエル小説って凄いですな!
前回のも読ませてもらいましたがどっちも燃えた!
やはり逆転あってこそのデュエル!思わずうおーってなりました。
最後のデッキ解説も細かくて楽しかったですw
50 サンフォ ■2008-06-06 19:44:14 124.86.81.150
 流石に王様もこなたの1軍には敵わないんでしょうか(しゃーないw しかしよくあの事故が起こりそうなデッキで勝ちましたよね(《手札抹殺》なかったらと思うと怖いですが^^;
 社長と魔理沙の崩れ具合が良かったですねw 次回も楽しみに待ってます。
50 NA☆NA☆SI ■2008-06-05 11:43:16 125.198.42.196
社長と魔理沙のやり取りが、おもしろすぎる。
次は魔理沙ですかね?
つづきも楽しみですwww
50 R32 ■2008-06-05 00:38:56 58.85.80.119
始めまして、見させていただきましたよ
作品
おもしろいです!思わず見入っちゃいました!
最後のほう見てると次は魔理沙?
50 SyDOU ■2008-06-04 22:59:28 219.96.235.247
ワイトが着たときはこれは来るなwwと思わず思ってしまいました!
キングと婦人はガチ!!
でも落ちはさすがにこれとは・・・。予想できませんでした!

ちなみにですがふいんきではなくふんいきですよー。
50 ■2008-06-04 22:02:23 218.138.100.99
合計 300
過去の作品なので感想を投稿することはできません。 <<戻る